地方(浜松市)のお店や企業のSEO施策について

わたぴ

2014年03月01日 17:19

今回は本気で書きますわ。

浜松で商売されている方でホームページを持っている人って、浜松+●●や浜松市+●●ってキーワードで検索上位表示したい。って考えている人が多いと思うんですよね。

その時に、どうやって上位表示を目指すか。

ということを解説します。

そもそも上位表示して意味があるのか?


最初に考えて欲しいのは、上位表示した時にどの程度のメリットがあるのか。ということです。
ズバリ、売上に繋がるか否かですよね。

何よりも先に抑えておくべきポイントは下記の2点

・狙っているキーワードの月間検索数
・そのキーワードで検索する人はどんな人で、何を求めているか。

です。

狙っているキーワードの月間検索数


例えば、あなたがエステサロンの経営者で、浜松 美容で1位を取りたい。と考え、業者に依頼して実際に1位を取れたとしましょう。
浜松 美容でのGoogle検索の場合、全てのデバイスで検索数は月20回足らずですから、Yahoo!を合わせても30〜35くらいでしょう。
35人が検索したとして、全員が1位のサイトをクリックするわけではないです。1位のサイトを見る人は20%〜50%くらいです。
7人〜18人くらい。
では、その中で何人くらいが電話なりメールなりで問い合わせをして下さり、実際にお店に足を運んでくださるでしょうか。母数が少なすぎれば話になりません。

そのキーワードで検索する人はどんな人で、何を求めているか。


浜松 美容で検索するユーザーは何を求めているでしょうか。
浜松で美容整形をしたい人かもしれません、エステに行きたい人かもしれません、メイクを学びたい人かもしれません。美容院を探している人かもしれませんね。求人や学校を探している人かもしれません。
このように、検索意図が不明確なキーワードの場合、ターゲットの属性が絞り込めません。どんな人か良く分からないわけです。
エステサロンに行きたいと思っている人は、この中の2割程度かもしれません。
月に35人が検索したとして、その中の2割、7人しかエステには興味がなく、そのうちの20%〜50%しかクリックしないわけです。そうなると、浜松 美容で検索した人で実際に顧客になる可能性のある人って3人とかですね。
で、美容エステ系だとCVRって良くても10%くらいなので、ものすごく良くても、3ヶ月に1人の新規顧客の獲得になります。
これはTBCのような大手のエステが用意している訴求力が非常に強いLPでの数字ですから、普通に用意されたホームページでは、CVRは1%未満かもしれません。
そもそも、浜松 美容で検索する人って9割以上が女性ですから、端末はスマホか携帯です。
でも、携帯のページが用意されていなかったり、スマホのページが用意されていないんだったら、ほとんど成果は出ないでしょう。「戻る」をクリックしてすぐに離脱してしまいます。
検索上位に表示されても、成約しなけりゃ意味がないですから、SEOだけでなく、ユーザーがアクセスし、ランディングしたページを最適化していく作業も同時にやっていかないとダメです。

さて、具体例を。

私がエステの経営者だったら、今まさにエステに行こうと思っている人がどんなキーワードで検索するか。を考えます。

・浜松 安い エステ
・浜松駅近く エステ
・浜松 ブライダルエステ
・浜松 痩身 エステ
・浜松 エステ
・浜松 エステサロン

こんな感じでキーワードをピックアップします。

そして、各キーワードの月間の検索数を調べます。(調べるのはGoogleキーワードプランナーというツールです。)

検索数が多く、尚且つそのキーワードで検索する人を想像し、自社のサービスとの相性が良いユーザーかどうかを考え、ターゲットとするキーワードを決定していきます。
例えば、高級系のエステなのに、浜松 安い エステで1位を取ってもユーザーとマッチングせず、離脱されちゃいますから。
(逆に、高級系のエステなのに、初回480円というようなキャンペーンやり、ホームページ上部にそれを大きく記載して訴求する。みたいな方法もあると思いますが、これは、先の話。)

と言っても、
浜松+●●
というキーワードは殆どが月間検索数300以下なので、大きめのキーワードで勝負するのが良いと思います。
僕だったら、とりあえず

浜松 エステ
とか
浜松 エステサロン
ですね。

リスティング広告でテストする。


これは、やってもやらなくても良いとは思いますが、僕だったらやります。
どんなキーワードで上位表示させるかを決定したら、実際にそのキーワードで検索した人が、自分の店にきてくれたり問い合わせをしてくれるかどうかをテストしてみましょう。
Googleアドワーズ広告やYahooプロモーションと言った、検索結果の上に表示される広告に出稿するんです。
これで、クリックした人が実際に訪問してくれるか、成約するか否かを確認しましょう。
これで、大体どれだけクリックされたら、どれだけ新規顧客を獲得できるか。売上が見込めるか。の目安が分かります。


ネット広告の良い所は、効果測定ができるところです。
テレビCMや新聞・雑誌というような広告媒体では、効果測定は出来ません。(ビックデータを利用して試算するようなことは可能でしょうが、中小企業の予算では、現実的ではないですよね。)
しかし、ネット広告は、効果測定が出来ます。20万の広告費で売上40万円が立った。というように、費用対効果が明確に出来ます。
逆に言えば、効果測定と分析をしないなら、ネット広告なんてやらないほうがいいです。広告だけではなく、人的コストがかかるものもです。スタッフに書かせるブログなんかもそうです。何のためにブログを書いているのか分からずに、言われたから仕方がなく書いているであろう、いわゆるやらされてるブログとか今すぐ辞めさせたほうがいいです。その業務を担当している人がかわいそうです。

実際にSEOする。


さて、キーワードが決まり、効果の予測も出来たら、実際にSEOをしていきましょう。

具体的にどうすればいいか。
手っ取り早いのは、SEO業者というか、被リンク業者に外注って手があります。これは、業者が持っているサイトからリンクを貼ります。ってやつですね。
これ、浜松みたいな小さなマーケットで商売している方にはまずオススメしません。マーケットが大きくてSEOにかける予算(コンテンツ作成の予算も含め)も潤沢にある(月50〜くらい)って事なら、やってもいいと思います。(ただし、業者選びはほんと難しい。)

こういう自作自演リンクやリンク売買をGoogleは禁止していて、それらを検知するアルゴリズムを強化し続けているので、見つかったら何かしらのペナルティが課されます。(最近はオーバーヒート気味で、それもペナルティーにしちゃう?みたいな事も結構ありますけど。)
よくあるのが、店の名前で検索しても表示されなくなっちゃった。ってやつですね。

Googleにバレなきゃいいんですけど、バレたら何かしらのペナルティが課されます。
オリンピック選手のドーピングがバレた。みたいな感じです。

もし、被リンク業者を使うのであれば、下記の2点を経営者は考えておきましょう。

・サイトが検索上から消えてしまったり順位が一気に下降した場合、半年〜1年程度その状態が続いても仕方がないと思える。もしくは、新しいドメインを取得し、新しいホームページを1から作る覚悟がある。当然、名刺なども変えなきゃいけません。お客様に案内もしなきゃなりません。
・被リンク業者の提供する被リンクは、被リンク業者が保有するウェブサイトから貼られており、被リンク業者に言えば無料ないしは少額で剥がして貰える。(その業者が実際に何かあったときは、無視する可能生も考えておいてね。)

業者を使わないんだったら自力で。という話になります。
でも、自力でSEOなんて出来るのか。って思う人も多いと思うんですけど、まあ、これは少し勉強すれば出来ます。

SEOって言っても難しいじゃないじゃなく、要は、まともなサイトに、まともなリンクを集める。って話です。

まともなサイトにするって話は、制作会社に任せます。
でも、浜松の制作会社ってSEOほんとに分かってんのかなあ。ってところが多いね。ちゃんとしてるところももちろんあるよ。
とりあえず、制作会社はトップページのdescriptionをもう少し長めに書くとか、トップページのH1タグはターゲットキーワード以外の無駄なテキストを無くすだとか、アンカーテキストを分散するだとか、重複コンテンツを無くすとか、その辺は最低でも抑えて欲しいよね。
どことは言わないけど、「制作したお客様のサイトの紹介ページ」へのアンカーテキストが全部「制作したサイト」とか、やべーだろ。「女性客への訴求力UPを強く意識した●●様のホームページ」とかさ、1つずつ変えていこうぜ。

まともなリンクを集める。っていうのも、難しい話じゃないです。

・外部にブログを持ってそれをちゃんと定期的に更新する。そのブログのサイドバー辺りに、対策したいキーワードを入れたリンクをする。「浜松のエステならのにゃらら」みたいなね。テンプレいじって、記事のフッターに入れちゃってもアリ。記事毎に手打ちっての今はちょっと怖いね。スパムっぽいので。

・自社が保有する他のウェブサイトのフッターやサイドバーや、トップページにリンクを貼る。この時も、●●株式会社みたいな社名でリンクするんじゃなくて、対策したいキーワードを入れて、「浜松市で不動産買うなら●●」とか、マイナビさんみたいに、ストレートに「浜松市 不動産」とかで発リンクするようにしましょう。

・ワークショップやイベントを定期的に開催する。来る人の属性にもよりますが、アンテナが広くて能動的な人って情報発信をする人が多いので、リンクを貰える可能生が高いです。これが多分一番効果的だし、簡単。オススメ。

・求人を出す時は、紙だけじゃなく、ネットにも掲載されるような媒体を選ぶ。

まあ、あとは最近流行ってる、引用されやすい記事、シェアされやすい記事なんかを自社サイトのコンテンツとして追加する。ってのもあります。
これは、話すと長くなるので今回は割愛。

とまあ、こんな感じで、そんなに難しい話じゃあないんですよね。地方の企業のSEOって。
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